旅の戦利品

フランス/パリ

美術に関する知識も持たぬまま、ルーブル美術館を彷徨い続け、疲労困憊もいいところであるが実はこの日、性懲りも無くルーブルの後にオルセー美術館にも行っているのが、私たろゑもんである。
これがいわゆるところ、飽くなき美への探究心である。野球少年もびっくりのダブルヘッダーである。

オルセー美術館は印象派絵画が中心であるという情報が巷で交錯しており、ゴッホとかモネとかマネなどという同じような名前の人物の絵画が展示されているという。
ちなみにルーブルの絵画はほとんど宗教画であり、見るものすべてをキリスト教に入信させてしまう魔力を持っているという。

オルセーの建物自体はもともと長距離列車のターミナルだったようで、なんというかまあ、その、いい感じであった。
私が訪れた当時は写真撮影不可だったため、今回写真がひとつもないことに関して誠に申し訳ない、などとは思っていない。人のブログに頼らずに自らの目で確かめるべきだ。
ちなみに今は撮影OKらしい。

IMG_2765
オルセーの外観

IMG_2761
時計の内側(ここだけ写真が撮れた)

ルーブルの二の舞は喰らいたくないので徘徊もほどほどにして、印象絵画の自由な表現をそれなりに感じつつ、足早にオルセー美術館を後にする。

そうこうしているうちに日が暮れそうなので、まだ見ぬパリの観光名所を駆け足で回ってみることにした。

IMG_2769
逮捕されたいくらいかっこいい警官

IMG_2775
ノートルダム大聖堂

IMG_2782
おばあさん「ちょっとちょっとそんな物騒なもの持ち歩かないでくださいよ」の図

IMG_2784
セーヌ川はむちゃくちゃきたない

これがパリのすべてである。いかがであろうか。”美しいセーヌ川が流れる花の都パリ”などという愚かな幻想を抱いている乙女は、今すぐ己の妄想に対して猛省すべきである。

パリは汚いのである。

 昨夜、アレクサンドラ&フロリカ夫妻の家の窓から拝見することができたサクレクール寺院を訪れるべく、モンマルトルまで足を運ぶ。あたりはすっかり暗くなっている。

モンマルトルはパリ市内北部に位置しており、ちょっとした丘になっている。サクレクール寺院は丘の頂に屹立している。メトロの駅を出て少し行くと無料のケーブルカーの乗り場があり、それに乗ればサクレクールまで直接行ける模様。
だがしかし、その麓には私の前に立ちはだかる「ガーディアン」がいたのである。

丘の麓でなにやら怪しげな行動をとる黒人二人組。日本人である私を見るやいなや、ニヤニヤしながら近寄ってくる。そのうちの一人が、「コンニチハ~」と軽快に日本語を織り交ぜ、「マイブラザ~」などと戯言を抜かしながら親しげに話しかけてくる。おまえとブラザーになどならぬ。

おかしいのはわかっているが、眠れる飽くなき探究心が目覚めてしまい絡まれに行ったのは私たろゑもんである。飽くなき探究心を抑える自制心を、この時点ではまだ持ち合わせていなかった。

男はおもむろにポケットから紐を取り出し、私の腕に巻きつけ、器用にミサンガを編み始めた。
「これ友情の証、アイラブジャパン」などとのたまいながら瞬く間にミサンガが完成。
そして案の定マネーを要求される。マイブラザーからマネーをとるな。と言ってやりたいが要求がしつこいので小銭をちょろっとくれてやろうとしたところ、
「ノーコイン!」
いやいや紙幣かと。がめついなと。この時紙幣を持っていなかったので、

「ノーマネー!ノーマネー!」と叫びながら歩いて逃げようとしたが、やはり追いかけてくる。

黒人「サクレクールに行きたいんだろ?ここを通らないといけないぞ!いいのかそれでも!」

くそ、なんて汚いやつなんだ。と思いながらもお金がないためとりあえず逃げることしかできない。罵声を浴びながら鈍足を駆使してダッシュで逃げ切ることに成功した。

ただ、一瞬でミサンガをあそこまで仕上げる技術は目を見張るものがある。すごいと思うがミサンガはいらないので、お金は払わない。欲しくないものに対価は払えないのが世の常である。

また、彼は詰めがあまい。ケーブルカーに乗らずとも、一本先の道から普通に歩いて上に上がれたのだ。今度サクレクールに行った時は黒人の隣で観光客に対してケーブルカーで上に上がる以外の方法を積極的に提案し、全力で黒人の邪魔をして差し上げたいという思う。

IMG_2804
真っ白なサクレクール寺院

IMG_2815
サクレクール内部

教会はなんだか落ち着く。キリスト教のことはよく知らないが。ちょうどミサの時間だったようで礼拝に参加した。まわりの人に合わせて立ったり座ったりを延々と繰り返す。神のご加護がえられますようにと。私も何としてでも神のご加護が欲しい。神のご加護によって永遠にアホな顔をしながら暮らしたい。

IMG_2820

 帰りはケーブルカーで下ったが、そこに黒人二人の姿はもうなかった。
適当なバーにはいってサッカーを見ながらビールを飲んで1日終了。

これで私はパリを網羅した。誰がなんと言おうと網羅したことにした。

パリの街は想像していたより汚い。治安のたいそう悪い地域もある。そして大寒波であったこともあり、「寒い」「汚い」「治安悪い」の三拍子である。
だがしかし私はこの雰囲気が好きである。綺麗な街にだけ魅力があるわけではないのだ。

明日は次の目的地、ポーランドはクラクフへ。

なぜポーランドなのか。

その質問は受け付けない。

ちなみにミサンガは戦利品として持ち帰った。
DSC_1887

ランキングに参加しています。
押していただければ幸いです。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です