とにかく何も覚えてない

イギリス/ロンドン
昨晩、パブからの帰り道、宿の玄関で日本人と出会った。名を「タクマル」という。彼も私同様学生であり、ヨーロッパを旅して周っているという。ユーレイルグローバルパスを濫用しながら、欧州のありとあらゆる街を我が物顔で闊歩しているという噂である。私がそのパスを奪い取ろうと思った回数をあげると枚挙にいとまがない。そしてまた、列車での旅は実に優雅であるそうだ。
当時それ以上何について話していたか、全く思い出せないので会話内容は割愛する。
その夜、相部屋のおじさんが奏でるベートーヴェン顔負けの荘厳ないびきに耐えることができず、寝ているおじさんの体を何度か揺さぶって差し上げた。体を揺さぶると一時的にいびきが止むことは、既に父親で実証済みである。
しかし数回揺すぶると突如として起き上がり、おじさんは激怒した。
何を言っていたか詳細には覚えていないが、「何だお前!何か盗もうとしてただろう!」という趣旨であったことは覚えている。さらには、「次同じことをしたら殺すぞ!」と殺害予告まで頂戴した。
私は何も盗もうとはしていない。あらぬ疑いをかけられ、たろゑもんもまた、激怒した。必ず、かの邪智暴虐のおじさんを除かねばならぬと決意した。
おじさんのいびきには、明らかに痰の絡まったような音が含まれており、すこぶる苦しそうであったため、これは極めて危険な状態にあるのではないかと私は思った。したがってこのおじさんがいるべき場所がホステルではなくホスピタルであることは、誰の目にも明らかなことであった。
おじさんは憤慨し続けていたが、同じ部屋の同志たちが私が無罪であることを説明してくれたおかげで、その場は何とか落ち着いた。
こんなところで殺されてはたまらない。私にはこれからの学生生活において、特にやり遂げるべきことは何もないが、死ぬのは普通に嫌である。
翌日、私はロンドン散策に出かけるわけであるが、タクマルは断固ベルギーに行くと言い張る。ユーレイルパスは実に融通の効く代物であることがうかがえる。キングスクロス駅あたりまで一緒にメトロに乗り、そこで別れる。一緒にいる時間はかなり短かったものの、意気投合した記憶だけはある。
ただ、繰り返すが会話内容は覚えていない。
キングスクロス駅といえばハリーポッターで有名な駅である。駅構内に9と3/4番線を再現したものがあった。

実際にはカートが壁にめり込んでいるだけであり、それに群がり写真撮影にうつつを抜かす群衆を眺めながら、軽くハリーポッターストアなるものを徘徊し、すぐさま駅を後にした。
昨日の快晴とは打って変わって午前中はイギリスらしい曇天が広がり寒さも増していた。薄着で出かけてきたため、寒さに耐えきれず、オックスフォードストリートへ赴き、プリマークというこの世のものとは思えぬ安価な商品を私のような愚民にばらまくショップにてセーターを購入した。この時もまた、荷物が増えてしまうことなどあとから何とかなるという哲学を忠実に守り抜いた。
準備が整ったところで散策を開始する。やはりクラクフに続いて、ロンドンの全貌も明らかにしておかねばならない。全貌を明らかにすると豪語したものの、正直に言って今回の旅において、この日ほど何をしたか覚えていない日はないというくらい何も覚えていないので、とりあえず写真を列挙する。
いかがであろうか。私はこれ以上この日の行動について語る気はない。読者の皆様にはこれらの写真から私の行動を察していただきたい。そしてまた、これらの写真からロンドンという街を感じてほしい。
これ以上説明するのは面倒くさい。
ランキングに参加しております。
押していただければ、、、、!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください