何を勉強しているの?

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フランス/パリ

パリは私の庭だ。
なぜなら1年前、現時点からすれば2年前、私は飽くなき美への探究心を余すところなく発揮し、パリの二大美術館を制覇した。主要な観光地も大方見てまわった。したがって、パリは統一済みなのである。もちろん金銭的理由からフランス料理を堪能していないことは除外して、だ。
そういうわけで、威勢良くパリの街に繰り出したはいいものの、全くもってすることを思いつかない。旅のほぼ初日とも言えよう日に、弾切れになるとは誰が想像しただろうと、セーヌ川の畔で途方に暮れた。
お決まりではあるが、こうなるとパリの街に見切りをつけ、郊外に行くしかない。WiFiのあるカフェに逃げ込み、グーグルさんに頼んで郊外の観光地を探してもらい、結局フォンテーヌブローというところに行くことにした。
フォンテーヌブローには、森があり、城がある。歴代フランス王がこよなく愛した土地であるという。
ともすれば私もこの地を愛する必要がある。

2日目の朝、パリ市内のリヨン駅からメトロではないよくわからない路線に乗って、フォンテーヌブローなんちゃらという駅で降りる。たぶん往復で16ユーロくらいだったと記憶している。また、フォンテーヌブローの駅から街の中心部まではバスで行く必要がある。このバスは確か安かった。
10月だというのに半袖一枚で十分なほど、この日のフランスは暑い。
中心地に降り立ってみると、至る所に休日を愉しむ家族連れやカップルの仲睦まじい光景が私を待ち構えていた。
そのようなバカンス気分溢れる光景を目の当たりにし、すぐさま帰りたくなった。その何処から湧いてきたのかもわからない帰りたい衝動を抑えながら、匍匐前進でお城に向かう。
フォンテーヌブロー城は緑あふれる、非常に清潔な佇まいをしたお城であった。
写真を載せておこう。

お城の見物が終わると、暑さと疲労に加えバカンス気分という名の謎の圧力が、私のアキレス腱を蝕む。そのような状況に耐えきれずにアキレス腱をゴミ箱に捨て、私はこの街を後にすることにした。

帰りの電車で中国人の同い年くらいの女性に話しかけられ、少しばかり話をした。彼女はお城が好きで、ついで森などの自然も大好きだという。
森。
森!!!
完全に失念していた。森に行くことを。かの有名なフォンテーヌブローの美しい森に行けばあの謎の圧力からも解放されたであろうに。いや、しかし森という神聖で清らかな場所にまで圧力の魔の手が侵食してきていたらと考えるとその時に受けるダメージは計り知れないものがある。おそらくアキレス腱だけでなく、半月板までをもゴミ箱に捨てる必要があっただろう。という妄想をすり込ませ、森のことは完全に忘れることにした。
彼女との会話の主題は私の学生生活へと移る。
「大学では何を勉強しているの?」
これは日本の大学生の存在意義を脅かす、殺傷能力すらある質問である。私はおもむろに当時専攻していることになっていた「ケイザイガク」という言葉を口にしたが、その意味はよくわからなかった。
「具体的に何をしているの?」
彼女の期待に添えず、申し訳ないがそんなことわかるわけがない。私はあらゆる日本の大学生の思いを代弁した。
「日本の大学生は勉強などしていない!」
許せ、学業に励む学生諸君。人生に犠牲はつきものだ。彼女はその言葉を聞いて、笑顔を見せた。人はそれを嘲笑と言うかもしれない。
ちなみに彼女はフランス語留学で来仏しているという。英語のレベルは、私を棚の一番高いところにあげた上で言うと、まあまあ上手だった。フランス語を勉強しつつ、英語も勉強しているという。実に熱心極まりない。日本の学生諸君。是非彼女を見習うが良い。

宿に戻り、夕食を探しに出かける。節約の限りを尽くすためにスーパーへ行こうとするも休日のため開いておらず、仕方なくよく分からないハンバーガー屋に行って、30分くらい待たされて食料をゲットした。また、アラブ商店でコーラを買った。
それらを宿に持ち帰ると、住人たちが騒いでいた。今日はワインパーティだという。非常に興味深く思い、参加させていただいた。ワインを飲みながらお互いの海外生活についての価値観について話し合ったりする。
こういう暑苦しい話は実は好きだ。たまにはこういうのもいい。各国の情報共有ができたこともあり、有意義な時間となった。
明日はポルトガルへ向かう。大航海時代の夢とロマンが詰まった、素晴らしい国だと聞いている。
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