全てにおいて、坂

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フランス/パリ✈︎ポルトガル/ポルト
宿の管理人に、たぶん1ヶ月後にまた来ますと言って別れを告げる。
ポルトガルに移動するにあたって、今回利用した航空会社はブエリング航空というスペインを本拠地にもつLCCである。格安であるがライアンエアよりは割高だ。
パリの発着空港はライアン御用達のプレハブ空港ではなくフランス第2の空港、オルリー空港である。オルリー空港へはバスという手段もあるが、実はメトロとトラムを乗り継げば僅か3.4ユーロで行くことができる。パリの中心地からなら1時間程度であった。

さて、話は変わるが今回の旅に使用しているバックパックの容量は43リットルである。ちなみに1年前は25リットルだった。今考えるとその容量で旅をすることは愚の骨頂としか言いようがない。が、大きくしたらしたで発生する問題もあったりする。

それはLCCの荷物規制についてだ。
前回の旅で荷物検査が適当であることは把握していたにもかかわらず、小心者の私は荷物が大きくなったことによってこのフライトに預け荷物手数料を払うことにしていた。しかし初めて利用するLCCなので、用心しておくに越したことはない。
ライアンは怠慢だったが、ブエリングは厳しいに違いない。そうしてチェックインカウンターに向かったのだが、結論はもはや言うまでもない。
カウンターの担当者は私の荷物に一瞥もくれずに惰性で手続きを済ませた。
もう本当にどうでもいい。
100リットルの荷物でも持ち込んでやろうかと考えるほど、彼らの怠慢については呆れ果てるしかない。
と同時にこの適当さに心惹かれたことも否定できないのであった。私はこの世の中においてありとあらゆる物事を適当に済ませることができることほど、幸せなことはないと思っている。
私は生来、「ちゃんとすること」が嫌いである。そんな私にとって彼らの対応は理想形に近い、などと言ったらいろんな人に怒られそうだ。
オルリー空港はターミナルがふたつあるのでどっちなのか確認したほうが良いと思う。確認しないと私のようにチェックインギリギリまで彷徨うことになりかねない。
そのようにして私はパリを後にし、ポルトガルへ伝来することになった。ブエリングの飛行機の乗り心地など全く覚えていない。
ポルトは首都リスボンに次ぐ第2の都市であり、漁業やポートワインで有名である。また、ポルトの旧市街そのものが世界遺産として認定されているというほどであるから、非常に魅力的なところなのだろうと期待は膨らむばかりである。
そのような期待を抱きつつ、とうとう私はポルトの空港に飛来した。ポルトの空港はそんなに大きくはない。空港とメトロが繋がっているので、外国のクレジットカードが使えない券売機でICOCAみたいなものを購入したうえでチャージし、メトロに乗車した。
到着したメトロの駅を出ると、その歴史ある美しい街並みを目の当たりにし、私は息を飲んだ。

こんなにも趣のある街があるのかと。八方が石畳で構成された坂道になっており、その中心を我こそポルトの象徴だと言わんばかりにトラムが通り抜ける。建物は坂道にへばりつくような佇まいをしている。その上空を優雅に飛び回るカモメ。糞が落ちてこないか警戒する私。
魔女の宅急便のような街だ、と言うとミーハーだと言われるだろうが、そんな情景が思い浮かぶようなある意味ノスタルジックな風景が目の前に広がり、私は一瞬でこの街に引き込まれた。
魔女の宅急便っぽい写真は他にあるが、今回はもったいぶって見せない。

前述の通りこの街はほとんどが坂である。歩き回るのにも少し根気がいるが、このような街並みを歩けるだけでも気分が上がるというものだ。

そのまま散策したい気持ちはやまやまだがバックパックを背負ったままではとても歩き回れないので、そいつを降ろしにひとまず宿に向かったのであった。
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