愉快で平和

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ポルトガル/ポルト

この国は平和ボケしている。平日だというのに昼夜問わずの飲酒が横行している。ありとあらゆる店先にテラスが用意されており、こんなに天気の良い日に外で飲まないほうが阿呆だという錯覚に陥りそうだ。
10月のポルトガルは一般的に雨季だと言われていたので多少心配していた部分はあったのだが全くの快晴で、日本の夏ぐらい暑かった。

ポルトではalive hostelという宿に宿泊した。お値段なんと10ユーロ。パリの半額だ。部屋は通常のドミトリーで到着当時は私と酒浸りの若い女性だけだった。彼女と会話を交わすことは無かったが、その容姿の端麗さとは対照的に、毎日明け方に帰ってきては、大きないびきをかいて寝ていた。
その後に韓国人女性二人組がやってきた。かくして私の部屋は女子部屋となった。
荷物を置いてデイパックに必要なものを詰め込み、カメラをぶら下げて街に繰り出す。まずはポルト旧市街の全貌を捉えるべく、ドンルイス1世橋という荒唐無稽な名前の橋を渡って対岸から旧市街を望む。
ドンルイス1世橋
この橋はなかなかに長い。橋の端から端まで走っても1分以上はかかる。失礼、「はし」と言いたかっただけである。
対岸から望むドウロ川と旧市街
実に美しい。こんなに美しい街を見たのは初めてだ。ただ眺めているだけで時間が経つのを忘れてしまう。

この景色を見て魔女の宅急便を想像した愚か者たちが、自分も飛べるのではないかという錯覚に陥り、ドンルイス1世橋から数多日本人が箒を持って飛び降りるという奇妙な事件が相次いでいるというのは、本当かどうかは知らない。
そうこうしているうちに日が暮れ、旧市街側で夕食をとることにした。川沿いに多くの店が立ち並び、どこもかしこも活気に満ちている。そのうちのひとつから手招きされ、店を探すのも億劫であるから、招かれて差し上げた。
ポルトでは「SUPER BOCK」というビールが非常に有名である。街の至る所で「SUPER BOCK」の看板を目にするほどで、そのTシャツを着ている人もおり、さらにはFCポルトのスポンサーでもある。
このビールがまたうまい。食レポは出来ないので簡単に言うと、「なんだか美味しい。」日本人が好きそうなビール、と巷ではよく言われているそうだが、日本人にも色々いるので、私は一概にそのようなことを口走るのはやめておこうと思う。
オリーブの塩漬け。
私はこの日までオリーブ単体で食べたことがなかった。
はじめは意味不明な風味が舌に広がり、嗚咽しそうになったがしばらく食べているとこれが完全にクセになる。海外では枝豆の代わりに当たり前のようにお通しとして出てくる。この日から私はオリーブファンになった。
もっと意味がわからないのはこいつだ。
何がわからないのかって、量が異常に多すぎる。豆とその他諸々の煮込み料理で、味はまあまあ美味しいのだが、量が莫大である。2人前以上はある。何度も残そうかと考えたが、私は太古の昔から食べ物を残すということが許せないタチである。

せっかく与えられた食事を残すなど老若男女問わず言語道断である。腹が裂けても食べるべきだ。根拠はない。

しかし朗報もある。ポルトガルではハーフサイズでの注文が可能であり、むしろ一般的であるらしい。そのことを知らなかった私は限界を超えた胃を叱咤激励し、なんとか全てを体内に吸収することに成功した。
対岸はワイン蔵である。
夜のポルトは大盛り上がりである。至る所でチャントが聞こえ、それを皆さんで唱和している。非常に愉快である。
しかしどうも赤と白のストライプのユニフォームを着た連中が多いように思う。奴らは一体何なのだろう。
オシテクダサイ
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