私はグラナダに行きたい

ポルトガル/リスボン

 私の住まう二段ベッド上空では、不純異性交遊が行われているようだ。二段ベッドの2階で男女がいちゃいちゃしながら寝るなど言語道断、不謹慎極まりない。もちろん事には及んでいないのだろうが、というよりもそう願いたいのだが、こんな事を平気でやり遂げる彼らはむしろ讃えられてしかるべきかもしれない。

 昨日、スタッフにもう一泊分の宿泊をお願いしたわけだが、それは結果的に宿への助成金へと変貌した。今日は一体全体なにをするんだと、自問自答を繰り返すうちに、なにもする事がないという自問する前から分かっていたような事実に直面し、私は本日中にスペインへ移動する事に決めた。それは本能的に生ハムを求める私の心に従った決断であった。

 そんな私がこれから目指すはアンダルシア地方グラナダ。グラナダのバルでは酒をたのむと必ずタパスが付いてくるそうだ。タパスを生ハムにしてもらうことも可能だそうだ。まさに幻想魅惑の世界。もしも酒と生ハム地獄が存在するのであれば、喜んで飛び込む所存である。そういうことだから、なりふり構わずグラナダを目指すことにしたのだ。

 グラナダへはセビリア経由の夜行バスを利用する事にし、当日満席になってしまっては困るので、午前中にバスのチケットだけを購入しに行く。学生割引のようなものを頼んでもいないのに適用され、39ユーロで購入することができた。バスの時刻は夜9時頃なので、それまではリスボンでのんびりする。一応宿には金を払っているので、出て行くぎりぎり前までベッドもシャワーも使わせてもらえるように頼んだ。

 出発に備えて荷物を整理していると、どう考えても不必要な衣類などがいくつかあることに気付き、それらを郵送して日本に返す事にした。海外で初めて郵便局を利用するので、いろいろな不安もあるのだが腕の見せ所でもある。宿の近くの郵便局は休日のため開いておらず、ロシオ広場に面する大型の郵便局へ向かった。が、局内には夥しい数の人間が行列を組成しており、このまま待つことは憚られた。したがって、整理券を入手し、その間ぶらぶらして時間を潰す事にした。

 ひとまず食事に出かけ、適当な立ち食い食堂でリスボン初の外食を試みる。メニューを見ても訳がわからないので隣の人が食べているものと同じものを頼んだ。パンプキンスープのようなものと菓子パンのようなものがやってきた。そういえばポルトガルではスイーツが有名なのか、スイーツ店が圧倒的に多い。ちなみにエッグタルトはポルトガル発祥なのだという。あいにくスープとパンの味は忘れた。

IMG_5141

DSC_0053 4

DSC_0040 4

DSC_0045 4

 約1時間半ほど経ったところで再び郵便局に向かうと、すでに私の整理券番号の順番は遥か昔に過ぎ去り、再び整理券を取って並ぶ羽目になってしまった。郵便局では客と局員が世間話に花を咲かせ、後ろに待っている客に対しては無頓着である。かと思えば30秒ほどで処理を終える人もいる。だからどれほど待てば自分の番が来るのかは見当もつかない。我慢強く待つうちにようやく自分の番になり、荷物をカウンターへと運ぶ。事前にグーグル翻訳様に荷物を日本に届けたい旨をお伝えし、ポルトガル語に変換していただいていたので、スクリーンショットしたものをカウンターの親父に容赦なく突きつけた。そうすると一連のやりとりは滞りなく行われた。およそ2キロで3000円程度であった。

 夜行バスに備え、宿に戻って夕飯を食べ、シャワーを浴び、ソファを陣取り、宿の機能をふんだんに使った上で出発した。時計は夜7時を指していた。

IMG_5064
ラザニア。リスボンではこんなものばかりを食べて節約していた。

 セッテリオスターミナルというところからバスは出発する。メトロの最寄り駅でいうと名前は忘れたが、動物園のある駅である。到着するのが早すぎたため、手持ち無沙汰の状態でバスを待っていた。チケットには発着ゲートの番号が記載されておらず、ハラハラしていたのだ。

 バスは定刻通りにやってきた。ゲートの番号は係りの者に尋ねた。

 走り出したバスは何のトラブルもなくスイスイ進む。乗客も比較的少なく、2人掛けの席を独り占めできたので、睡眠には困らなかった。日本のバスより広く設計されているようでもあった。

 すると午前4時頃、バスの速度が急速に弱まり、目が覚める。どうやらもうセビリアについてしまったらしい。到着時刻は全く確認していなかったのだが、まさか4時にターミナルに放り出されるとは思ってもみなかった。WiFiもない、駅員も居ない、ここがセビリアのなんという駅かもわからない。私はグラナダに行きたい。

はて、どうしたものか。

押せばいいことあるってよ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です