メディナの迷い方

モロッコ/フェズ

余談から入るが、ここ最近このブログが遍く世に知れ渡ればいいのにとよく思う。だからといってえすいーおー対策やらなんやら、万事尽くして読者を待つようなことをする気は無いし、積極的に拡散するのもめんどくさくてならない。
また、広く知れ渡ればそれはそれで厄介なこともある。こんなに適当に真偽の分け隔てなく文章を書いているのだから、炎上することもあるだろう。
だがしかし、私は炎上をも辞さない所存だ。思う存分炎上して、批判してくれればいい。例えば、「事実を捻じ曲げて公にするなど言語道断、不謹慎極まりない!」という者がいるとしよう。私はそれに対して「そうですね」と毅然として答えたいと思う。
以上が妄想である。心の綺麗な読者は拡散なんてしないことをおすすめする。

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迷宮都市フェズ。世界一と言われる巨大なメディナは、一度足を踏み入れると最後、どんなに屈強な男でも、舌なめずりをして待ち構えるタンニン職人に担ぎ込まれ、鞣され、染色され、陳列され、見世物にされてしまうという噂をどこかで耳にした気がするのだが誰か知りません?

そんなフェズでの1日目の夜である。
私の宿泊しているホテルアガディールの前の路上の一角には、たくさんの太鼓が売られていた。その周りを若者たちが取り囲み、せっせと太鼓を叩いていた。”えきぞちっく”な何かを感じ取り、私も民族衣装を着て太鼓を一緒に叩いてみるにやぶさかではなかったが、小さな太鼓一つに法外な値段をふっかけられそうで恐ろしくてならず、遠くから指を咥えて見ていた。

なんでも、太鼓祭というものがあるそうで、モロッコの若者たちは大阪のだんじり祭の如く、太鼓への情熱を滾らせていた。滾らせすぎて夜の11時頃まで太鼓を叩くのだからいい迷惑である。

夜も遅いが腹が減ったので夕飯にと、オーナーに教えてもらった宿の近くにあるサンドイッチ屋さんに行った。ハンバーガー大の大きさのパンに、ソーセージやらバラ肉やらなんだかよくわからない肉の断片やらが挟まれた肉バーガーであったが、これが実にクセになる味であった。それから、宿の隣にあるオレンジジュース屋で生絞りオレンジジュースを飲んだ。これもまた美味いのだ。

翌朝、リビングのソファで目を覚まし、ぼけぇっとあほな顔をしていると、オーナーに朝ごはんを一緒に食べようと誘われた。パンとゆで卵という簡易な朝食であったが、オーナーの優しさに感銘を受けた私はあくびで流れる涙を堪えるのに必死だった。

今日はアラディンとママはメクネスにお出かけだそうだ。スーツ姿でビシッと決めたアラディンは実にイケている。

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朝から元気な彼はこの偉大なるお兄さんである私と相当遊びたかったのか、ちょっかいばかり出してくる。あんまりちょっかいばかり出してくるものだから、ならばと私が反撃に出る様子に見かねて、ママがアラディンを叱責する。怒られて号泣するアラディンを見て不憫に思った私は、彼を一方的に我が弟に任命した。

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ひとしきり遊び終わり、私はメディナに出かけることにした。
宿から少し離れたところに位置する、フェズ・エル・バリと呼ばれるそのメディナは冒頭の紹介にあったように、世界一巨大な迷宮だそうだ。そんなに人々を迷わせたいのかと、その傲慢な姿勢を貫くメディナに敢えて立ち向かった。
迷うもんか。迷ってタンニン職人に鞣されてたまるか。

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迷った。
メディナのどこかもわからぬ人気のない路地裏で進むべき道を見失った私は、タンニン職人の影を恐れながら、壁際でぷるぷると震えていた。
迷うもんか。そんな前言は積極的に撤回させてもらう。

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メディナ内のスークも十分に見れていないのではお話にならないので、たまたま通りかかったひとりの子供にスークのある中心地まで案内を頼んだ。彼は迷宮のあらゆる道を知り尽くしているかのようにスイスイと進んでいく。
するとどこからともなくひとり、またひとりとガキんちょが増えていく。おそらく彼らは道案内を生業としているのであろう。だがそんなに増殖されても小銭が足りないぞ。
結局ガキんちょは3人まで増えたので、それぞれに100円ずつくらいやった。しかし不服そうな顔をするので、3人でじゃんけんでもして総取りしろ、と心の中で訴え、足早にその場を立ち去った。

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メディナ中心地では、膨大な数の店が窮屈そうに立ち並び、私はその中で所狭しと陳列されているありとあらゆる物品を弄っていた。母親からモロッコの食器を買ってこいと命を受けた私は、何もかもそっちのけで躍起になって食器を品定めしていたが、10分と持たなかった。

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雑多なメディナ内で気疲れしたので、徘徊もほどほどにすぐにメディナからの脱出を試みた。
脱出は困難を極めるとの大方の予想ではあったものの、私は冴え渡る頭脳を駆使していとも簡単に脱出をすることに成功した。
いかにして私がメディナを抜け出したのか。それは次回語ることとしよう。

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