たまには読書感想文⑴〜「金持ち父さん 貧乏父さん」〜

 あの私がここ最近読書の鬼と化してきている。あの私が、である。

 両親は私が読書家になるようにと、幼き頃から本を読み聞かせ、自宅に数多くの書物を取り揃えたが、大学生まで凡庸の極みであることを断固誇りに思っていた私を見て、彼らは予てからの努力は報われることがなかったと途方に暮れていた。しかし私が社会人になった途端、突然変異的に読書家への道を歩み始めたことに、疑いの念を抱きながらも、喜びをあらわにしていた。これが俗に言う親孝行である。

 私は日頃通勤時間を利用して、小説からビジネス書まで幅広く読んでいるわけであるが、皆様にも紹介せずにはいられないような本が沢山ある。読書家の私がすすめるのだから、読んだ方がいいことは間違いなしである。

『金持ち父さん 貧乏父さん』を読みました。

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

 先日、これから起業をするのだと豪語するある知人から「もし自分でビジネスを持ちたいのなら、自分で稼げるようになりたいのならとりあえずこの本を読んだ方がいいよ」と言われたので、単純な私は音速配達アマゾンジャパンを起動してその場でポチった。

 ロバートキヨサキ氏による『金持ち父さん 貧乏父さん』は全世界で3000万部以上の売上を誇っている、お金に関する自己啓発を促す超有名な本である。誰もが一度は書店で目にしたことがあるのではないだろうか。

 翌日早速読み始めた私は、目から鱗であった。なんでもっと早く読まなかったんだろうという気にさえなった。以下は私の所感である。本の解説ではありませんのでご容赦を。

 あ、長いので心してかかってください。


 ●結論から言っちゃう!

 「お金が欲しいなら普通に働いてる場合じゃない!」と思わされた。

 たろゑもんは日々もんもんと考えていた。毎日朝早く家を出て、パソコンをぽちぽち叩いたり、わあわあとミーティングをしたりして、夜遅くに帰ってくる。そしてそれなりの給料をもらって普通に暮らし、特別贅沢をすることもなく将来的にはマイホームなんかを買ってローンの支払いを気にしながら生きて行く。まあそれが世の中的には普通なのであり、贅沢を求める必要なんてないといえばないのであるが。でも『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで思った。

 「誰だって一生お金に苦労するより、余裕がある方がいいだろうに!このままでええんか!」


 ●会社で働くことは安定か?

 就活をしていた時から感じていたのだが、やたらと安定を求めたがる人が多い。学生、社会人問わずである。という私も安定が欲しい。喉から手が出るほど欲しい。安定万歳!

 しかし安定を手に入れるための手段として考えていることは、一般的なそれとは違っているらしい。聞くところによると、皆往々にして良い会社に籍を置いておけば、今後一切安定だと思い込んでいるみたいだ。そんなわけあるかい!と思っている。まあ確かに5年間くらいは絶対安泰だろうなと思う企業はあるが、6年後には潰れているかもしれないようなわけのわからない世の中だ。なのに安定している(ように見える)会社に入って、このまま働けば安定した生活が送れると思い込み、会社の業務だけを必死に頑張り、給料やボーナスに一喜一憂している人がほとんどだろう。それはそれでいいことだ。一昔前までなら。じゃあそんな安定志向もどきの人に問いましょう。

 「会社が潰れたらどうするの?」


 ●「経済的に100%自立して生きていく」

 これは『金持ち父さん 貧乏父さん』が最も伝えたい価値観であると私は解釈している。そのための手段として「お金のために働くのではなく、自分のためにお金を働かせることが大切」と述べている。

 一般的には企業に雇用され、お金をもらうために働くことが普通である。そして給与から税金が引かれ、残った可処分所得で諸々の支出を賄い、お金が余れば少し贅沢ができる(かもしれない)。しかし会社が潰れたり、クビになったらご臨終である(もちろん転職・再就職という手段はある)。

 そうならないためにはどうすれば良いだろうか。一つはどこでも転職できるくらいの能力を身につけるという方法がある。しかし最終的に会社に期待したり、依存したりしないためにも、自分でお金を生み出せるようになることが重要なのである。それこそが究極の安定ではないか!


 ●資産を築く

 自分でお金を生み出す手段として、資産を築くという方法がある。資産というのは主に不動産や株式、知的財産などを指す。その必要性について、『金持ち父さん 貧乏父さん』では損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)を用いて、一般的な人のキャッシュフローを説明してくれている。PLとかBSとかよく分からないが、なんだか分かりやすく解説してくれているので問題ないぞ。

 その説明によるとほとんどの人は資産を持っておらず、支出が給与から賄われるので、お金が余らないことが多いということであった。反対に、資産を持ち、正しく運用すればそれらがお金を生み出し、必要な支出を賄ってくれるのである。そうするとお金が余る。

 そのように資産を築くためにも運用に関する知識を蓄え、実行することが重要である。


 ●資産運用は危険?

 かくいう私も資産なんて持っていない。しかし資産を築くにあたって、この本を読んでからそれを危険だとは思わなくなったというのは本当の話である。いや私がポジティブなだけだと言われればそれまでであるが。

 だが、例えば株の話をしただけで「そんな危険なことに手は出せないよ!」と条件反射的に否定的な見解を示す人が多い。それはなぜなら彼らは株のことなんて何も知らないからである。世の中が勝手に「株はヤバイ!」と雑音を鳴らしているだけなのに、それを鵜呑みにしてしまっていることが原因である。しっかりと勉強して、運用してみてからそういうのであればある種納得できるのであるが、やってもいないのに否定するのはわけがわからない。

 しかしそれは何も資産運用に限った話ではない。仕事やスポーツだって同じである。何事も自分の目で見て、やってみてから主張すべきである。誰かに、やめたほうがいいと言われてやめてしまうような人間は、人生において何も成し遂げられないだろう。

 などという話をする割には私は株のことなんてほとんど知らないが、この本を読んでから、よし、勉強して運用してみよう!という気になっている。


 ●自分のビシネスを持つ

 株や不動産運用などもビジネスである。一方で、自分で例えばインターネットなどの事業を立ち上げることもまた資産を築く上で重要である。事業もまた投資であるので、上手くいけばお金が働いてくれるようになる。また、自分の事業であれば経費などを有効活用することもできるので、税金対策も取ることができる。もちろん簡単なことではないが、お金のために働いている状態から脱するための一つの手段である。


 ●めまぐるしい変化の時代だからこそ

 前述の通り、変化の激しいこの時代で安住できる場所はないと捉えたほうが賢明である。常に変化をとらえ、適切に自分のビジネスを展開できれば、それが安定へとつながると思おう!


 ●お金に対して価値観が変わる!ポジティブに捉えられる!

 『金持ち父さん 貧乏父さん』を簡単に紹介しておこう。

 登場人物には「金持ち父さん」と呼ばれる、雇われて支払いに追われながら生活することを潔しとせず、投資でお金を生み出し、お金に関する勉強および教育に熱心な人物と、「貧乏父さん」と呼ばれる、非常に教養も高く、教師として一見安定した生活を送っているが、お金に関する教育には否定的で、常にお金の心配をしている人物の両方の比較から、お金に関する教養=「ファイナンシャルリテラシー」を磨くことがいかに大切かということを述べている。

 思い返してみればわかるのだが、一般的な学校教育ではお金について教えられることはまずない。したがってこのファイナンシャルリテラシーは誰も身につけていない場合が多いのだ。しかし、それらを身につけることに関してはもちろん根気は必要であるが、誰もがその才能を秘めている。

 『金持ち父さん 貧乏父さん』を読めば、それがそれほど難しいことではない、やってやろう!という風に思えることは間違いない。

 今の会社でぷるぷると怯えながら働いて暮らすのがいいか、自ら学び、自ら稼ぎ、お金を増やすか。全ては自分次第である。


 ●まとめ

 この本を読んだ私が言いたいことは、資産を築くことこそが人生において最も大切だということではない。贅沢することが大切だということでもない。社会で雇われて生きていくということは、人間関係というとても貴重な財産をもたらしてくれる。たとえ貧しくても、それぞれの境遇で幸せを感じている人だっている。お金に対する教養を得たからといって、倫理観までも失う人は数多く存在する。しかしお金に対する肯定的な価値観を持っておくこともまた大切だ。そのように様々な見方が存在し、それを知った上で自分なりの幸せについての価値観を再考して生きていくことが大事なのである。自分の中の見識を広げるためにも、ぜひ一読ください!

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

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