山登り

トドラ/モロッコ

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 外から聞こえるヤギの「メ゛ェヘヘェェ〜」という図太い声に、「やかましいわ!」とつっこみながら起きる朝も悪くない。窓を開けて下を見下ろすとヤギたちがあほな顔をしながらこちらを凝視していた。図太い声の中に時折混じる子ヤギの可愛らしく透き通った「メェ〜!」という鳴き声を聞くととても癒される。なんて長閑な朝なのだろう。と思って時計を見ると昼前であった。

 ブランチにノリコさんお手製のベルベルオムレツを食した。私はこの安定した満足感を得られるベルベルオムレツを非常に気に入ってしまった。だから是非日本に帰ってからも作ってみたいと思う。

 しばらくぼけ〜っとしていると、一人の日本人男性がやってきた。ヨシオカさんという。ビジネスマンのような凛々しい風貌をしている彼であるが、フリーランスとして世界中を旅しながら仕事をしているのだそうだ。私はそのような生活をする彼に終始羨望の眼差しを向けていた。
 この日はトドラの岩山を散策しようと思っていたので、ヨシコさんとヨシオカさんとともに山登りに出かけた。

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 トドラの岩間を流れる水は澄んでいて冷たい。あたりは川遊びをする人や岩にへばりつく人がちらほら見られた。
 よくわからない売店で賞味期限が不明なクッキーとコーラを買ってレッツトレッキング。ノリコさんから教えて貰った裏道から山の方へと抜ける。

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 裏道には緑が広がり、その間をそよそよと流れる川の水で洗濯をする女性の姿も見受けられた。私の溜まりに溜まった洗濯物も是非洗って欲しい。ついでに私の体も清めて欲しい。

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 知らないうちに山に登り始めていた。岩山が多すぎてどこが頂上なのかわからないのだが、なんとか高いところから夕日を拝みたいので、とにかく上を目指した。普段から上を目指すこととは無縁な私であるが、この時ばかりはなんだか上を目指していた。絶対に夕日を拝んでやるんだ。

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 なかなかに険しい山道であった。ゴツゴツしていて登りにくいことは言うまでもないのであるが、50mほどの間隔でロバの糞が落ちているのである。歩きにくきこと甚だし。糞が落ちているということはもちろんロバが歩いているということであり、途中幾度となくロバに荷物を載せて運ぶ人々にすれ違った。ロバ社会も大変であるなあと思った。
 どれだけ進んでも頂上が見えない。ヨシコさんはテクテクとペースを落とすこともなく、息を切らすこともなく進んで行く。私はなんとかそれに食らいついていた。

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振り返ると壮大なキャニオンが広がっていた。

 しかしこの岩成長してんじゃね?と思うくらい頂上が見えないし、だんだんと日も暮れ始じめ、とうとう岩の向こうへと太陽は消えてしまったので、ここでお開きとなる。

 帰り道は勢い余ってロバの糞を踏まないようにすることで必死であった。
 なんだか最近ラクダといいロバといい、動物の糞しか見ていない気がするぞ。

 ようやくノリコさん宅に帰還を果たした。
 今夜は唐揚げだった。写真は撮り忘れたが、これもまた美味しかった。みんなとワイワイ話しながら夜を過ごしていると、夜遅くにまた一人女性がやってきた。ミナミさんという。彼女は某航空会社のCAだそうだ。長期休暇が1ヶ月近くあるから旅をしているということであった。これもまた羨ましい話である。

 さあさあこれで役者は揃った。私はミナミさんも説得し、翌日みんなでイミルシルに行こうという話を持ちかけた。すると皆快く賛成の意を示してくれた。

 イミルシルの絶景に思いを馳せながら眠りについた。

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