ジュラバを買いました@イミルシル

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モロッコ/イミルシル → 前回の記事はこちら

 珍しく連投である。早くリアルタイムに追いつきたいのにも関わらず、未だに2年前の投稿に勤しむ私の健気さを讃えてほしい。もう報われても良いと思うのだがどうでしょうか。

 イミルシルの村に到着した我々はまずは腹ごしらえと、添乗員ばりの働きを見せてくれるノリコさんをピクミンばりのずうずうしさで追随し、広いレストランに入った。店内では足元で数匹の猫がうろついており、どいつもこいつも毛並みが綺麗であった。タジンの残りものなど、けものの餌としては贅沢の極みと言えるようなものを主食にしているためである。

 タジン or クスクス、という究極の選択に常にされされる状態に陥ってしまうのがモロッコの特徴であることはすでに説明したと思う。クスクスが美味しくないということは自明であるので、やはりここでもタジンを選択することになった。これはもう選択肢が一つしかないのと同じである。しかし相変わらずタジンはどこで食べても美味しいもので、ぺろりとたいらげてしまった。
 その傍らでは猫に肉片を与えたりしながら、彼らの毛並みをより一層綺麗にする作業も惜しまなかった。

 腹を満たした我々一行は、村の広場で催されているスークに向かった。

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 前回の投稿で軽く触れたように、フェズなどの大きな町とは対照的で、商売気があまりなく日本語や英語で話しかけてくることもなかった。その代わりにアラビア語かベルベル語かはわからないが意味不明な言語を巧みに利用し、幾度となく我々を混乱させた。

 基本的にどの店でも、「遠くから見たらガラクタに見えるが近づいてみるとやはりガラクタ」というようなものばかりが売買されていた。靴屋さんを覗いてみても片足しかない状態でワゴンに詰め込まれたりしていることはざらである。それを見て、私が昔働いていたスポーツショップのセールワゴンの中で、右足のみひっそりと佇んでいたサッカーシューズのことを思い出し、やるせない気持ちになった。もう片方はいずこへ。

 そんなガラクタの中にも私の心を魅了してやまないものがあった。ジュラバである。ジュラバというのはベルベル人の民族衣装である。ねずみ男が着ているようなアレである。砂漠にいた時からジュラバが欲しくてたまらなかったのだ。
 私の心を射抜いたジュラバは良質なウールを使用したエスニックかつモード感漂うデザインであり、まさに今の私の気分に相応しい雰囲気を醸し出していた。道中ヘビロテ確定である。
 しかしこんなものを買って本当に使うのか。ただただ荷物が増えてしまうだけではないのか。いらない、こんなものはいらない。冷静になれ、衝動買いほど愚かしい行為はない。愚行の極みである!!

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「ええ、買いましたね、ジュラバ。念願叶って嬉しいです。」
「はい、とても暖かいです。」
「そうですね、肌触りも抜群です。」
「値段?150DHくらいですね。」
「少し腹が出ている?いえ、下に着ているウルトラライトダウンのせいです。」
「かさばらないか?言うに及びません。」
「ヘビロテ確定か?………。」
「太鼓の二の舞では?………。」

 うるさい!うるさいぞ!買ってしまったものは仕方ないじゃないか。衝動買いだって旅の醍醐味なのだ!衝動買いすらできないような臆病者にとやかく言われる筋合いはない!!

 典型的な衝動買いのことはさておき、我々一行は湖へ向かうことにした。村に着いた瞬間放置プレイしていたタクシーの運転手を呼び寄せ、さらに北に位置する湖へと向かう。運転手は放置プレイに対して不満を漏らすこともなく、自らの仕事を全うしていた。運転手の鏡である。

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 標高2000mを越えるとなれば、冷たく澄んだ空気が清々しく、徐々に紅葉を始めた木々と青空が織り成す風景が目に優しい。その先には一体どんな美しい湖があるのだろうか。

続く

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