アンコールツアーはエクササイズである②【シェムリアップ3日目】

カンボジア/シェムリアップ

 アンコールワットに続いて訪れたのが、アンコールトムである。アンコールトムの見所は、バイヨンと呼ばれる巨大な寺院と、そこにあるそれぞれの塔の四面に掘られた、やや不気味な薄笑いを浮かべた顔面彫刻であり、人々はそれをクメールの微笑みと呼ぶという。
 遺跡探検家でもあるたろゑもんは、アンコールワットで便所に行ったことにより足取りが軽快であり、今回は後の考古学的分析のため、積極的にカメラを握りしめて歩いた。

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 ちなみにアンコールトムへの入場は、アンコールワット1日券(20ドル)を使い回すことができる。

 我々はまず手始めにバイヨンへと足を運ぶ。バイヨンの麓では古代的手法にて草を刈る民族、草刈族が狂喜乱舞しながら文字通り大鉈を振るっていた。

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 緑の衣を身に纏い、カモフラージュ作戦に徹する彼らの領域に迂闊に侵入すると、鎌鼬のような傷跡を作って出てくることになるだろう。なんとも恐ろしいことである。考古学的にも非常に関心の高い人種なのであるが、たろゑもんは丸腰のため、調査は難航すると思われるので今回は見送ることにする。



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 様々な表情を施された顔面がいたるところに設置されており、時折このようにハナクソをつけたようなあほ面をしている彫刻もあったりする。考古学的視点を放棄し、そのようなどうでもいいことを見つけるのに必死なたろゑもんは、やはり遺跡探検家には向いていない。

 ジメジメとした湿気とたまに姿を現わす太陽の光で、汗はとめどなく流れ、肌はべたべたとし、我々の体力はもぎ取られていった。



 バイヨンを後にした我々は「→Way to Visit」の案内板の通り歩いた。

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 遺跡をカップルでデートなど、なんと破廉恥極まる行為であろうか。非常に羨ましい。
 たろゑもんはここでも思った。私のような似非遺跡探検家と一緒に遺跡巡りをしてくれているふたりには大変申し訳ないと。次回は是非愛するお方との遺跡デートを実現していただきたい。

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 狛犬のプリケツである。たろゑもんはこういう猥褻物には目がない。

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 どこまでいっても同じような遺跡、同じような風景である。一体どれだけ歩かせれば済むのだろうか。段々と体力を消耗してきた私は、ふと眠気を思い出し、宿に帰って永眠したくなった。

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 敷地内ではいたるところで子供達が戯れている。遺跡が遊び場になっているのである。
 おそらく毎日、「今日はアンコールワットで鬼ごっこしようぜ!」とか、「今日はトムろうぜ!」とか、時には遺跡内部で睦言を交わすような男女もいるのではないだろうか。
 なんとも贅沢な幼少期を過ごしているなあ!

 お次はタプローム遺跡である。お気付きの方もいるだろうが、この時点でたろゑもんは体力の限界にあった。喉から手が出るほど欲しいもの、それは睡眠。睡眠さえ取れればなんでもいい。ついでにもう一度お便所にも行きたい。



 タプローム遺跡というのは映画『トゥームレイダー』のロケ地にもなったことで有名であるが、私は『トゥームレイダー』を見たことがないのでよく知らない。
 なんでも、樹木による遺跡の侵食が著しいのだとかなんとか。とりあえずよくわからないので写真を載せておきます。

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 自然の力というものは強大である。石で作られた寺院を貫通し、根を広げる大木。生命の強さを感じた次第である。

 しかしながらこのアンコール遺跡群は確かに偉大だなあと思うのであるが、率直に述べると、私のような愚か者にはほとんど同じにしか見えないので、めまいがしてくるのである。

 生命の偉大さを感じたところで、自らの生命の危険を察知し、眼前にはふかふかのベッドの幻覚が見えるほどであった。
 したがってたろゑもん一人、ここにて脱落。残されたふたりに遺跡探検家としての使命を託し、トゥクトゥクにて宿に自主送還された。

 送還された私は真っ先にベッドに倒れこみ、安らかに眠った。

 
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  1. Rurinho より:

    トゥクトゥクが移動手段のようですが、シェムリアップは四輪のタクシーはあまりないのですか?
    それとも高額または1日貸し切りが多くて四輪タクシーは使わないのか、シェムリアップとアンコール遺跡の間の移動だけなら三輪で十分なんでしょうか。

    1. taroemon より:

      どうもコメントありがとうございます。
      シェムリアップにも四輪タクシーはありますが、トゥクトゥクやバイクタクシーの方が圧倒的に数が多く、安いです。いつでもどこにでもトゥクトゥクはあるので、ちょっと街中まで行くのにも2ドルで移動できます。
      おっしゃる通り、タクシーはやや高額で1日貸切で何人かで利用する方が多いです。
      なので流しのタクシーは多くないですが、宿の人に言えばチャーターすることは容易にできます。
      また、シェムリアップとアンコール遺跡群の間はトゥクトゥクで十分だと思います。
      遺跡間の景色もトゥクトゥクの方が臨場感があって楽しいと思いますよ。
      私の場合は宿のツアーには基本トゥクトゥクしかなかったので、それにしか乗らなかったというだけでもありますが(笑)
      ベンメリア遺跡等、少し遠くまで行く場合には、トゥクトゥクは絶対オススメしません!(笑)
      以上で参考になりましたでしょうか?

  2. Rurinho より:

    詳細な回答ありがとうございます。

    トゥクトゥク市内2ドルなら安いですね。

    昔インドの田舎町に仕事で行ったことがあって、オートリキシャー(インドの三輪タクシー)と四輪タクシーの関係が同じような感じでした。
    シェムリアップも似てますね。
    ベトナムの大都市になればメータータクシーも多いですけど、まだ四輪タクシーは贅沢品なんでしょうね^^;

    現地のツアーに申し込むのも全部やってくれそうなので楽かもしれませんね。

    改めてありがとうございます。

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