プノンペン2日目【小学校訪問】TAGBOAT

カンボジア/プノンペン 2017/4/29

 朝9時にホテル前でアチョさんと待ち合わせをし、プノンペン中心部から車でおよそ40分ほどのところに位置するPrekThomプレトン小学校というところを目指します。
 プレトン小学校は全校生徒280名、教員8名の小さな学校です。日本と同じように、算数や国語(クメール語)、社会科などを主に学んでおり、6歳から12歳が対象、学費は無償です。


 友人から聞いていた通り、ものすごくハイテンションで日本語がとても上手なアチョさん(28歳)。
 普段はシェムリアップに住み、主にガイドの仕事をしているらしく、その流暢な日本語は、日本語学校の先生たちとの交流の中で培ったものだという。
 そんな彼の口癖は「恐縮でございます。」であり、日本人でも使いこなせぬ高等テクニックを織り交ぜた巧みな話術の持ち主です。アチョさんの話に車内は大盛り上がりでした。

 小学校へ近づくにつれ、不安と希望が入り混じり、鼓動が早くなる。昨夜の雨の影響も少し気になり始める。
 車は次第に大通りを外れ、未舗装の道を進んで行く。そうして生い茂る木や質素な民家が立ち並ぶ村を通り抜けると、ぽつりと小さな学校が現れた。校舎は小さく、校庭には雑草や水たまりが散見される。
 教室の窓や木陰から覗く子どもたちの表情は様々で、物珍しげに笑顔で手を振る子もいれば、怪しげな集団への警戒心からなのか、怪訝な表情でこちらを凝視する子もいる。

 車を降りるやいなや、私の人生経験上かつてないほどの子どもたちの視線を一点に浴び、どきまぎしながら副校長先生のいる事務所で簡単に挨拶と打ち合わせをする。校長先生は今回は用事で席を外しているとのことでした。


水色の服を着た方が副校長先生です。

 ①授業見学→②服を渡す→③ボールを寄付して子どもたちと遊ぶ
 という流れを確認し、あまり時間もないので、いそいそと授業を覗きに行く。このプレトン小学校は、基本的に午前中のみの開講だそうです。


 子どもたちは笑顔と大きな声で私たちを迎えてくれます。もうこの時点でものすごく可愛い。


 算数の授業で、みんなで文章題の問題を読み上げているところ。


 ノートの取り方が実にきれいで感心しました。(笑)

 授業風景は日本ともあまり大差はないのですが、この小学校の子どもたちは積極的に手を挙げて発表したり、学ぶことが好きなんだろうなあという印象でした。
 とは言うものの、勉強が嫌いだとか、学校に行きたくないといった子もいるようで、それはどこも同じなんだなと。子どもにも子どもの都合がありますもんね。それにしてもみんなで声を揃えて読み上げる姿は実に愛くるしい。

 見学が終わり、続いて服を配るイベントに移ります。
 先生方が事前に約100名を集めてくださり、そこから一人一人手で渡し、写真を撮っていくと言う手順です。

 実は今回あまり子ども服を用意することができず、大人用のS〜Mサイズが中心になってしまったため、サイズに関する不安はあったのですが、意外とぴったりだったものも多く、安心しました。
 特に女の子は男の子以上に服をもらうと嬉しそうにしてくれていました。年頃ですもんね。
 しかしもちろんサイズが大きすぎる場合もあり、その点は反省。「家族でシェアしたりするから大丈夫だよ!」とアチョさんもおっしゃっていましたが、その子に合うものを渡したいと言うのが本音です。次回はそこをしっかり改善します。

 最後に、持ってきたボールを子どもたちに渡すと、男の子たちを中心にたちまちワッと盛り上がり、純粋無垢な笑顔を見せてボールを追いかけ始めます。
 私たちも負けじとその身にかすかに宿る体力を絞り出し、子どもたちに加わります。


女の子たちははしゃぐ男子を横目に井戸端会議。女子はおしゃべりが大好きですね。

 カンボジアでは体育や音楽の授業がないことがほとんどで、ポルポト政権時代の教育者虐殺などの影響により教育システムが崩壊し、先生自体が少なく復旧が追いついていないことが原因だそうです。なので、子どもたちにとって学校にボールがあることは非常に嬉しいことなんだと思います。
 一方でそんな環境下においてもサッカーが上手な子がいたりするもので、この中でも体育やクラブ活動を満足に受けることができれば、スポーツを将来の選択肢の一つとして持てたりするのになあと思っていました。ただそれがわかっただけでも良かったです。

 本日を総じて言うなれば、成功だったと言えるのではないでしょうか。それはもちろん私たちが決めることではなく、学校側が、子どもたちが決めることであるという指摘は真摯に受け止めますが、彼らの笑顔がそれを物語っていると思います。

 成功かどうかはさておき、寄付だとか、世間一般からすれば上から目線の自己満足と紙一重の活動が、実は一方で現地の子どもたちから教えてもらうことの方が圧倒的に多いんじゃないかと感じました。例えばそれは、自身の置かれた境遇に関係なく、物事を楽しむこととか、純粋さとかそういうことです。

 カンボジアの、なかでも田舎の方では子どもたちにとっての遊び道具はまだまだボールとかそういうのです。日本では今やスマホやゲーム機ですよね。
 別にスマホやゲームが遊び道具でもいいんです。つまり言いたいのはまだまだ子どもたちに選択肢が与えられていないということであり、私たち先進国の人間は可能な限り、自国含め海外の子どもたちにも多くの選択肢を与えてあげるべきなんだと思いました。

 翌日はスラム&ゴミ山を訪問します。まだまだ元気に頑張りますよ!

P.S.
このあとナイトマーケットでゴキブリに右膝を噛まれ、前代未聞の稀有な動きを公衆の面前で披露してしまいました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です