レンヌからレンタカーでモンサンミッシェルとかに行ってみたー②

フランス/モンサンミッシェル →前回の記事はこちら

 左ハンドルというのは、ハンドルが左についているということである。しかしながら、ただ単に右にあったハンドルが、そのままの仕様で左に移ったのではない。そしてそれは交差点に至って初めて気づくのである。

 「なんだ左ハンドルなんて、右が左になっただけであるから楽勝ではないか!」レンタカーショップのパーキングを出て幾秒もしないうちに、私は高を括ってそう豪語した。そしてその後幾秒もしないうちに、左折をしようとしていたところ、何を思ったのか私はせっせとワイパーを動かしていた。
 実は左ハンドルはウインカーとワイパー作動のレバーが、右ハンドルとは反対の位置にについているのである。
 そんなことは事前に予習済みであったのだが、慣れというのは怖いもので、何度も懲りずにワイパーを動かす私の姿は大変滑稽であったことだろう。

 この記事を読んで、「私はお前みたいにワイパーを動かすような愚行には及ばない!」と思っているそこのあなたも、一度は必ずやるから安心したまえ。習慣というものはこわい。

 ちなみにアクセルとブレーキの位置は右ハンドルも左ハンドルも共通であるから安心して欲しい。


レンヌの街は歴史を感じる素朴な街並みである。

街を抜けると高速道路に乗って北を目指す。フランスは高速道路が無料であり、料金所とかもない。

 サン=マロはモンサンミッシェルの西側に位置している海沿いの街で、レンヌからは約1時間〜1時間半くらいの距離である。
 海賊の街として知られるこの街には、外敵からの防衛を目的に作られた重厚な城壁が目を引く一方で、牡蠣やムール貝を中心とした海鮮料理がよく知られているほか、かの有名なボルディエバターの本店が構えられている。
 のだめカンタービレのロケ地となっていたことでも知られている。

 110キロの制限速度にまんまと便乗する形でスピードを上げる。オペル・インシグニアはその無骨な外見そのままに、素晴らしい馬力をもってして加速して行く。田舎なので車も少なく、しかし一方で他の車はそれほどスピードを出していない様子であった。
 ほぼ一本道なので特に迷うこともないが、注意しなければならないのは日本では滅多に見かけない、ロータリーという仕組みである。
 交差点に信号がなく、円形の縁石の周りをぐるぐる回りながら曲がりたい方向に曲がる。
 私はこれを実に合理的な仕組みだと思っている。信号待ちでイライラしなくて済むし、円形なのでスピードを出しにくいため、事故も発生しにくく、入り込む余地も十分にある。

 そうこうしているうちにサン=マロに到着した。

駐車場は日本でも良くある後払い清算。ただしコインしか使えない。

堅牢な城壁が聳え立つ。

 街の中は入り組んだ石畳の道が張り巡らされており、城壁入口付近には数多ガレット屋や海鮮料理屋が軒を連ねている。オフシーズンのこの時期だからか、客は一部の店に集中しており、ほとんどががらんとして寂しげであった。

 さっきまで霧雨のような細やかな雨足であったが、街中央部の丘の上まで登ってくると、急に嵐のような風雨が押し寄せる。一目散に近くにあった大聖堂に逃げ込むと、そこはまさに大聖堂の名にふさわしく、猛烈な風雨に怯える我々を救済するがごとく神聖な佇まいであった。

 教会を後にし、昼食をとる。有名なカフェがあるらしかったが、予約でいっぱいだった。こんな年始の雨の日に予約でいっぱいだなど、けしからん。

 仕方がないので、城壁の入り口付近に軒を連ねるレストランの一角に入る。ムール貝の白ワイン蒸しと、ガレットを注文する。ブルターニュ地方はガレットが有名である。

 小ぶりなムール貝であったが、あっさりとした味付けがなかなか良い。ガレットは全く美味しくない。

 さて、腹ごしらえも済んだことなので、特筆すべきポイントもなく過ごしてしまったサンマロを後にし、いざモンサンミッシェルへ。

 運転手(ペーパー野郎)を交代し、側面を擦りそうになりながらよちよちと向かう。

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