フランス/パリ
ご無沙汰である。
危ないと言われるパリ19区。夜11時ごろにアレクサンドラ&フロリカ夫妻の家から宿へと戻るのだが、なんせワインが効いていたので軽快なステップで夜道を進む。黒人が向かいの道路で喧嘩してるなど、そんなことは意にも介さず突き進んだ。(※十分注意しましょう☆)
そうして宿に到着する。はやく寝なければ。なんせ明日はルーブル美術館に行くのだ。世界の名だたる名作が我を呼んでいるのだ。
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翌日である。
昨日までいなかったオーナーにご対面。韓国人だそうだ。
「どこいくのー」とか「どっから来たのー」などと他愛もない話をしながら、朝ごはんをいただく。
白米を炊いてくれているらしく「そなたは神ですか」と危うく崇めるところだったが、期待していた白米とは違った。いや、白米は白米である。だがこれは炊いてからおそらく2、3日は経っているぞ。こんなにパサパサした白米は初めてだ。私はどちらかというと水分多めの米の炊き方が好きだ。しかしもちろん文句など言えまい。パリで格安で泊まれているうえに、ご飯までいただいているのだ。
ちなみに私は白米には圧倒的な愛着を持ってこれまで生きてきた。日本に帰ってまず食べたいものは、寿司でも、ラーメンでも、トンカツでもない。白米である。それに関して選択の余地はない。そしてまた、異論も認めない。
また、おかずで白米を食べるという行為が世の中では一般的であるとのことだが、そうではない。白米でおかずを食べるのだ。白米ありきで食事を考えるべきである。
そんな私を見て、祖母はいつも食事の終盤に白米を持ってくる。私にとって白米はメインディッシュであるという認識なのであろう。
だがそれも違う。白米はメインディッシュでありながらも他の料理を引き立てる縁の下の力持ちである。そういう意味では水と同じである。常に食卓の上に存在し続けるべきものである。
そんなどうでもいい話はここまでにしよう。
食事もほどほどにして、出かける準備をする。
アトリエで個展の準備をしているようだ。
芸術のまちパリを感じさせる。
かわいい猫もいるし
芸術への意識を高めたところで意気揚々とルーブルに繰り出す。おそらく最も利用頻度の高いであろうメトロ7番線で musée du louvre という駅で下車。いったん地上に出て美術館へ向かうと、、
ルーブルの外観とピラミッド
とうとうやってきた。芸術に興味があってもなくても誰もが知るルーブル美術館である。
ピラミッドの内側はこんな感じである
ルーブルの入場料は12ユーロだが、あらかじめ日本で作ってきた国際学生証を見せて9ユーロでチケットを購入する。いざゆかん。
こちらは修復作業かなにかであろうか
気をつけていただきたいのだが、私は芸術に関する知識などは持ち合わせていない。高校の時は世界史が好きだったが、その知識も僅かばかりのものであり、深く芸術を追求したような説明はできないのである。したがってここでは独断と偏見で厳選した作品たちを、適当なコメントを添えながら、紹介していきたいと思う。
【彫刻編】
「サモトラケのニケ」氏である。見事に顔だけぶっ飛んでいる。そもそも顔はあったのだろうか。