イギリス/ロンドン
することがなくなった。いや、することがなくなったというのはやや語弊があるかもしれない。したいことがなくなったという方が正しい。というよりもさらに、これ以上したいことを探すこと自体面倒くさくなってしまった。それと同時に、旅がもうすぐ終わるという現実に直面し、何かしたいことを見つけなければもったいない、という葛藤もあった。
だがこれ以上ロンドンにいては怠惰な一日を過ごすことは間違いない。したがってこの日はロンドンを出ることにした。
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話は変わるが、昨晩ブルーノのお母さんとスカイプでビデオ通話をした。何を言っているのか、全くわからなかった。ブルーノとブルーノのお母さんは仲良しだということだけはわかった。
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とりあえずあてもなく長距離列車ターミナルのあるセントパンクラス駅にいく。行き先はそこで決める。だいたい往復3、4000円以内くらいで行けるところがいい。あまり知らないところは時間の制約もあるため面倒なので、せめて名前だけでも聞いたことのあるところに行きたいと思い、”オックスフォード”か”カンタベリー”のどちらかに行くことにした。そうして結局カンタベリーを選んだ。なぜカンタベリーにしたのかは、うーん、覚えていない。
カンタベリーという地名をどこで知ったかというと世界史の教科書である。また、アルバイトとして勤めているスポーツショップにもカンタベリーというラグビーのブランドが入っていたが、こちらはまた別物のようだ。
ロンドンからカンタベリーまではだいたい1時間くらいだ。行き方は誰かの記事を参考にしてほしい。
車内
旅のお供はハリボーだ。ロンドンに来てからというものの、常にハリボーは肌身離さず持ち歩いている。ハリボーを昼食代わりにすることもある。物価の高いロンドンではこれくらいの節約をする覚悟も必要である。もっとも、私の場合は好き好んでハリボーを食べているのだから、何の苦も感じない。グミはいい。お腹にたまる。しかもハリボーはとにかくかたい。だからより一層食べている感じがする。
お腹にたまるし、節約になるし、顎は鍛えられるし、いいことしかない。主食にしようかなとも考えたりする。
駅周辺から、
街の中心部へ向かう。
途中このような長閑で趣のある場所もあった。非常に美しい風景である。
以外と活気のある街である。
進んでいくとこの街の象徴とも言える、カンタベリー大聖堂が姿を現わす。
大聖堂の入り口では、アバターのような番人らしき人物が門の上から私たちを見下ろしている。なんだかおっかない。
見よ、この荘厳な大聖堂を!
ヨーロッパでは聖堂なるものはいくつも見てきたが、これほど規模が大きく、いかついものは初めてだ。ちなみにここはカトリックでもプロテスタントでもなく、イングランド国教会という宗派の総本山であるという。と言いながらも、私にはカトリックとプロテスタントの区別すらつかないし、ましてやイングランド国教会なんて世界史でその単語を聞いたことがあるというだけでそれがどういうものなのかは大学受験から何年も経った今、全く覚えていない。
だから調べてみた。調べた内容は以前にも紹介したこの有能なサイトに詳しく記載されているので、参考にしてください。(丸投げ)
【カンタベリー大聖堂について】
https://ja.wikipedia.org/wiki/カンタベリー大聖堂
【イングランド国教会について】
https://ja.wikipedia.org/wiki/イングランド国教会
ということである。大聖堂の内部もまた素晴らしかった。
こういうものを見ると私は「ゼルダの伝説」を思い出す。
そういう世代である。
中庭
ものすごく古そう、というより歴史がありそうだ。かなり時間をかけて大聖堂を見て回り、気づいたことがあった。それは、自分はあまりこういう大聖堂とかに興味はないということだ。興味がないならなぜいくのだという疑問をお持ちかもしれないが、それは今わかったのだから仕方がない。
興味がないということがわかっただけでもよかったのである。もうちょっと年をとれば興味も湧いてくるのだろうか。
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あたりはすっかり暗くなっていたので、カンタベリーを後にする。帰りももちろんハリボーを携えて列車に乗り込む。終点をあまり意識していなかったので、勝手にセントパンクラスに着くと思っていたが、ウォータールー駅に着いたので少しばかり焦った。しかしメトロが通っていたので、アールズコートまで戻ることができた。
ホステルに戻ってから、ブルーノやイリアースと団欒していると、少しお腹の調子が悪くなってきたことに気づく。何か変なものを食べたかな?とじっくり考えてみたが、今日はハリボーしか食べていないので特に問題はないはずだった。
いや、そうではない。そうではなかった。
ハリボーがすべての元凶だった。ハリボーの唯一の欠点に気づいたが、時すでに遅し。グミにはお腹を緩くするという作用がある。腹痛が炸裂し、その夜は大いに苦しんだ。
メリットしかないものなど存在しないのだ。
押すと腹痛が治ります。
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