卒業論文を旅に持ち込むのはやめましょう

日本→ドーハ→パリ 2014年10月。 そういえば当時はエボラ出血熱の全盛期であった。日本を一歩でも踏み出すとそこはエボラの巣窟であり、出国した人物は例外なく感染してしまうという噂がまことしやかに囁かれていた。 出国した…

第二回欧州周遊記〜序章〜

  前回の旅から帰国した後、私は学生生活というものを謳歌した。 サークル活動に精を出し、アルバイトで過去最高月給を叩き出し、ありとあらゆる授業を自主休講という形で蔑ろにしつつも、持ち前の要領の良さで全単位を修得…

【総括】第一回欧州周遊記

スペイン/バルセロナ 3週間前と変わらぬ目覚めの風景は、今から旅が始まるかのような錯覚に陥らせる。今日は私にとって長きに渡る、と言っても実際には3週間余りという短期間ではあるが、その旅の最終日である。もうスペインに来るこ…

標準時目撃録

イギリス/ロンドン 一人旅のいいところは紛うことなく、主に一人であるということだ。主に一人であるということは、昨晩の私のように時たま誰かと過ごすこともあるが8割方一人であるということだ。誰かといるのも楽しいことではあるが…

愛すべき勘違い

イギリス/ロンドン ブルーノはなかなか起きない。彼が一緒に観光しようというから、いつも昼前に起きる私でさえ9時頃には起きていたというのに。私は日本人の中でも時間にはルーズな方だと自負しており、それを申し訳ないともあまり思…

友達の連鎖

イギリス/ロンドン 大英博物館からの脱出に成功し、次なる行動について思案に明け暮れたのち、オーケストラを聴きに行くという高尚な遊びを考案した。そうして向かった先はロイヤルフェスティバルホール。以前にも記述したように、私は…

略奪博物館

イギリス/ロンドン なぜ前回、探究心の化身と化した勢いそのままに、大英博物館について記述しなかったのだろうか。いざ改めて書き始めようとすると、いと億劫に感ずることこの上なし。それでも書かねばならぬゆえ、断腸の思いでここに…

旅の醍醐味

イギリス/ロンドン 前回に引き続きやはりロンドンにおける記憶が著しく欠落しているようであるから、ありもしないことを記してしまうという危険性があることを先にお詫びしておこう。だからと言って私はリスクを負わずにありもしないこ…

とにかく何も覚えてない

イギリス/ロンドン 昨晩、パブからの帰り道、宿の玄関で日本人と出会った。名を「タクマル」という。彼も私同様学生であり、ヨーロッパを旅して周っているという。ユーレイルグローバルパスを濫用しながら、欧州のありとあらゆる街を我…