圧巻の素通り

アルヘシラス→タンジェ  紙風船の布団も、寝る前こそ心地悪く感じたものの、ひとたび眠りに落ちればそんなものは関係なかった。生きている間はいろいろ面倒くさいことも多いが、死んでしまえば関係ない、ということと同じだろうか。そ…

アラブの香り

ネルハ→アルヘシラス  プライベートルームがこんなにも快適だなんて思いもしなかった。たっぷり睡眠をとり、ゆったりと起き上がった私は、机に置いてあったリンゴをかじりながら、窓際に掛けてある洗濯物の状態を確かめた。が、全くと…

“ふりひりあな”って言いにくくないか

スペイン/ネルハ  フリヒリアナ行きのバスは、長距離バスターミナルと同じ乗り場から発着している。ただし本数が少ないので要注意である。  料金は片道1ユーロで、気さくな運転手のおじさんにその場で支払う。所要時間は15分ほど…

ヨーロッパのバルコニー

グラナダ→ネルハ  午前7時。私の最も不得意な分野のうちの一つである、早起きというミッションを悪戦苦闘の末なんとか遂行し、ラファエルにお礼を言って家を出た。グラナダ滞在中は楽しいことしかなかったのだが、ラファエルとそこま…

アルバイシンの夕陽

スペイン/グラナダ  グラナダには朝っぱらから豪快にチョリソにかじりついている輩がいるという。  私だ。  なかなかアルハンブラ宮殿に行こうとしない私を見て、ラファエルは心配そうにしていたが、師匠から遊び方を教わった私は…

ウノ チョリソ デ ピカンテ

スペイン/グラナダ  ”LA CUEVA”  この言葉は私の解釈によると理想郷を意味するようだ。冷蔵棚に陳列された多種多様な加工肉、天井から吊り下げられた数多豚の足たち。それらを見て理想郷と言わず…

グラナダ師匠

スペイン/グラナダ  午前中の長距離徒歩移動の疲れを忘れさせてくれるような、心地よい陽気に身を委ね、私はグラナダ市内の中心地を目指して歩いていた。ひとたび日向に出れば半袖一枚万歳の陽気だが、日陰に入ればひんやりと、一枚羽…

彷徨える1日

セビリア→グラナダ  朝4時にセビリアのプラザデアルマスというバスターミナルに到着し、置き去りにされた私は途方に暮れていたわけであるが、そんななか声をかけてくれたフィリピン人夫婦がいた。リスボンからのバスに同乗していた彼…

スリの常套手段

スペイン/バルセロナ  スペインの夜は長い。夜12時を過ぎても騒がしい。眠りの浅い日々が続く。 今回泊まった宿であるが、実は毛布がもともと付いておらず、有料だということをチェックアウトの段階で知ることになった。私は借りれ…

アンドレスの輝き

スペイン/バルセロナ  今日は待ちに待ったカンプ・ノウ。これを見るためだけに渡欧してきた、などと言ったら過言だ。だがビッグイベントなのは間違いない。チケットは日本から予約した。バルセロナの公式ホームページからいとも簡単に…